働き | ハイドロキノンとしてチロシナーゼ不活性効果が既存美白原料の100倍 |
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安全 | ハイドロキノンとして問題だった接触性皮膚炎が0% |
使いやすい | 安定性の向上と配合のしやすさによる質感の向上 ※化粧品原料詳細 |
信頼性 | 産官学活用プロジェクト 医療機関での活用実績 |
※化粧品原料としてのSHQ-1の使いやすさ
・窒素等を活用しなくても劣化しない保管のしやすさ
・多くの素材との相性の良さによる配合のしやすさ
・理想の質感や商品形状の実現
SHQ-1の成分は、「ハイドロキノン」という天然成分です。 ハイドロキノンは、現像している人の手が白く綺麗になったことから美白効果が発見されたと言われています。 世界的には「ホワイトニング」、「ブライトニング」など、美白と言えばハイドロキノンが最も有名だそうです。
ハイドロキノンは古くから世界では馴染み深い※1)天然成分でした。 医療分野でも、かなり古くからシミの治療薬として欧米では主流でしたし、日本でも多くのドクターが処方 していましたので、治療薬としては知られていました。多くの美白成分は、シミの原因であるメラニンの合 成を阻止するか、チロシナーゼ酵素の活性を抑える働きのある成分です。メラニンの発生を防ぐことには とても効果的です。しかし、すでに発生したメラニンを取り除くことはできません。
ハイドロキノンはメラニンの合成を阻止し、 チロシナーゼ酵素の活性を抑えると同時に、できてしまったメラニンを還元し取り 除く効果があると言われています。そのシミ予防抑制・還元美白効果は、※2) 日本の代表的な美白成分ビタミンC(アスコルビン酸)、アルブチンやコウジ 酸の10倍から100倍と言われています。それが世界的にハイドロキノンの愛好 家が多い理由だと言われています。ただ、1970年代に報告された※3)ハイドロキノンの構造変化により還元効果がなくなることや、配合禁止成分※4)ハイドロキノンモノベンジルエーテルとの間違った認識により、一般的に見解 の違いや薬事法の影響で、日本ではまだ認知度は低いようです。なので日本 では、2001年まで医療機関のドクターしかハイドロキノンを取り扱うことが 出来ませんでした。その理由は先程の違いによるものや、ハイドロキノンの配 合や処方には薬学・医学的な知識が必要との見解からのようです。
※1)「ハイドロキノン」は天然に存在します。(イチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶、細菌類、海洋生物種の副産物など)
※3)ハイドロキノンの構造変化による変色状態
メラニン色素の合成を抑制し、シミ治療には効果的ですが、人体(細胞)に対してアレルギー反応を引き起こしやすいという事例が報告されています。
参考文献:平成13年度即効型地域新生コンソーシアム研究開発事業(財)理工学振興会より
※4)ハイドロキノンモノベンジルエーテルとは化粧品配合が禁止されている成分です。ハイドロキノンとは全く異なった成分です。
皮膚科医が処方するほど美白効果が高いハイドロキノンですが、 酸化して効果が落ちてしまう上に、肌への刺激が強く、処方が困難な成分でした。 これらを改善すべく最先端の薬学研究により開発された美白成分が『安定型徐放性ハイドロキノンSHQ-1』です。
SHQ-1は誘導体成分(CKC)によりハイドロキノンを安定させ 、さらにナノテクノロジーを活用した製法により、刺激性・安全性を劇的に改善しています。 ハイドロキノンと誘導体成分をカプセル化することで、酸化を防ぎながら肌に浸透・作用していきます。
ハイドロキノンは、シミの元となるメラニン色素を、還元作用により薄くする働きと メラニン色素生成に関わる酸素チロシナーゼの活性抑制作用の両方から、シミ・あざなどへの優れた 脱色効果、美白効果があることが知られていました。しかし、紫外線・酸素などの影響で、キンヒド ロンへ変化する性質など、変色や変質、皮膚への刺激性等の観点から、日本では不安定な物質として、 医療機関でのシミ・班治療目的での使用のみ認められており、化粧品への配合においては多くの課題が ある物質でした。また人体への危険性をこのプロジェクトでは検証していきました。人体への安全性は確認されました。 また公的機関の世界保健機構(WHO)の外部機関である国際がん研究機関(IARC)ではヒトに対する発がん性は分類できない ※(2番目に安全なグループ)と評定されています。
平成13年度の薬事法改正に伴う「化粧品成分処方の規制緩和」により、化粧品にも使用できるようになったことを機に 、物質の持つ不安定性などの課題を克服し製品化することを目的として研究開発されたのが「SHQ-1」です。
平成13年の基礎研究から世界で初めて生まれた※初期型の開発から、数多く の※特許技術を活用して、成分および原料としての「効果」や「安定性」、 「多種成分との処方相性」、「質感」など、更なる分析と研究開発による品質 改良を重ね、従来の課題を限りなく克服するとともに、
などの各項目で更なる品質の向上を実現。ヒトによるテストで、 低刺激性と安定性を実証、効果の面でもヒト細胞モデルでのメラニン色素の合成抑制効果をより高める結果へと導きました。
※初期型 医薬部外品としてのヒドロキノン (注)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
※特許技術 ㈱新潟TLO・新潟大学と㈱環境経営研究所の特許申請技術を利用して製造されています。
※2番目に安全なグループにはお茶、カフェイン、コルステロール等があります。
SHQ-1で一部刺激症状を呈した患者が存在したが、ハイドロキノンのそれよりは頻度が低かった。
SHQ-1はハイドロキノンに比べてほぼ同等のメラニン形成阻害能を示した。 SHQ-1を含有する軟膏は種々の色素沈着に対して高い有効性を示した。
公益社団法人 日本皮膚科学会発行 「ハイドロキノン含有新規美白剤開発とその安全性・有効性の検討(臨床比較)」 より
白く美しくありたい、患者さんの夢や希望、切実な訴えを 叶えたい多くのドクターの素朴な相談から、SHQ-1は誕生しました。当初、研究開発チームは国からの 補助予算、グループ企業、医療機関や協力機関の技術力、最新のナノテクノロジーを活用すればプロ ジェクトは必ず成功する。とてもすばらしい粒子の美白原料を誕生させることはもちろん、その美白 原料により安全性が高く、質感が素晴らしい滑らかなクリームやローションなどの誕生を確信してい ました。同時にそのプロセスは困難で大変なことであるとも理解していました。しかし、すぐにプロ ジェクトは大きな壁にぶつかりました。
ハイドロキノンや化粧品成分と相性の良い素材が全くなかったのです。 誘導体成分としての素材が無ければ、安全性と効果の高い美白成分の誕生は不可能でした。プロジェ クトメンバーは相性すなわち整合性実験と検証という地道な作業を日々続け、何の成果も出せずとも コツコツと取り組みました。その検証対象はなんと2000近くです。最後の最後まで諦めずに膨大な時 間をかけて研究し続けたことにより、約1500種の食品添加物からCKC(誘導体成分)との出会いが生 まれました。その後EC(天然植物成分・高分子成分壁)との出会いにより、すばらしい美白成分の誕 生になります。この奇跡は、最後まで研究を諦めなかったプロジェクトメンバーの探究心により生ま れました。その研究成果の軌跡の結晶がSHQ-1です。 この様々な発見や出会いが、奇跡的なSHQ-1の 誕生の軌跡であり、SHQ-1は、最後の最後まであきらめない探求心が生みだした結晶なのです。
HQ(ハイドロキノン)の懸念事項…
SHQ-1(安定型徐放性ハイドロキノン)の安全性&効果効能とは!?
皮膚は全身を被覆して外部からの様々な刺激や障害あるいは乾燥から生体を保護する役目をしています。皮膚は、表面から順に表皮、真皮、皮下組織の三層に大きく分けられます。
表皮は、深部から順に基底層、有棘層、顆粒層、角質層に分けられています。メラニン色素を合成するメラノサイト(色素細胞) が基底層に存在しています。樹枝状の突起を持った細胞で基底細胞1 0 個に1個の割合で点在しているといわれています。
シミ・ソバカス、色黒で悩む女性は大変に多く、シミ・ソバカス等は、早ければ10代で現れ始め、50代になると殆どの人にシミがあるとまでいわれています。
表皮の基底層にメラノサイトが存在します。メラノサイトとは、表皮の一番奥に位置し、 人に皮膚の色などを決定する大きな要因とされるメラニンを生成する細胞であり、紫外線照射により増殖することが知られています。 メラノサイトはメラニンを合成し、樹枝状に伸ばした突起を通じて、周囲のケラチノサイトにメラニンを供給している細胞です。 メラニンの合成はメラノサイト内にできるメラノソームと呼ばれる小顆粒中で合成されています。
老人性色素斑とは⇒老人性色素斑とは30歳代以降加齢に従って出現し、比較的濃い茶色で輪郭ははっきりしています。もっともよく見られるシミです。
脂漏性角化とは⇒脂漏性角化とは、脂漏性角化症または老人性イボ皮膚の老化などにより、角質の過形成によりイボ状に盛り上がった状態のものです。
肝斑とは⇒肝斑とは、ほほ骨の上や額やえらの上に左右対称に広がる、べったりとしたうす茶色のシミを指します。
炎症後色素沈着とは⇒炎症後色素沈着は、傷、やけどなどの炎症の後にできる色素沈着です。
ソバカスとは⇒ソバカスとは、若年性は表皮性のものが多く、遅発性は真皮性のものが多いようです。両頬や鼻の上に茶色の小さい斑点がたくさん存在するものです。
太田母斑とは⇒太田母斑とは茶痣。先天性の場合もあります。
いずれも基材は親水軟膏で HQ(ハイドロキノン)として4%になるように調整し 、肝班、老人性色 素班、雀卵班(ソバカス)、炎症後色素沈着、扁平母班、扁平苔鮮様角化症に1日1回連日塗布し、 臨床効果を比較した。
頬骨や鼻の下、額に左右対称にでる濃淡の均一なシミ。 30~40代の女性によく見られ、閉経とともに消えるので、女性ホルモンが関係していると言われています。
小さな斑点が鼻を中心に顔全体に散らばったように出るソバカス 。米粒大までの不規則な形で、色は淡褐色。成長とともに増えたり、紫外線の影響で濃くなることもあります。
ニキビやかぶれ、火傷などの炎症が刺激となってメラニン が生成され、沈着し、シミとなって残ったもので、1~2年で自然と薄くなり消えるケースがほと んどですが、いつまでも消えずに残ってしまうものもあります。
炎症症状を伴うために、紅褐色調の扁平隆起性病変 としてみられることが多く、臨床的に日光角化症との鑑別が最も問題になります。境界明 瞭で、病変が全体的に一様な性状を呈することが特徴です。